ケイ酸は植物の必須元素ではないため、水稲以外の作物には今まで注目されてきませんでした。
しかし近年ではイネ科の作物だけでなく、色々な作物で有益な効果があると判って来ているうえに、
農薬を少なくできる栄養素としても、注目されています。
ケイ酸の効果
①茎や葉を硬く丈夫にし、葉肉を厚くする
作物に吸収されたケイ酸は主に、植物細胞の表面に蓄積されます。
このケイ酸でコーティングされた細胞は「ケイ化細胞」と呼ばれ、
作物の物理的防除や生育向上に大きな働きをします。
②病害や虫害、乾燥に対する抵抗力を強化する
ケイ化細胞は耐病・耐虫害にも役立ちます。
物理的に固くなった細胞は、病原菌の侵入を防ぎます。
また、昆虫類は強固でない組織を好む傾向があるため、虫害軽減になるうえ、
ケイ素がたくさん含まれた植物の樹液は虫が吸いづらく、
固くなった葉は虫の歯を摩耗させ食害を防ぐほか、産卵もしにくいものへとなります。
③光合成効率を上げ、生育を促進、品質の向上に寄与する
ケイ素を良く吸収している葉はピンッと立っているのが特徴です。
葉が立っていると、葉どうしが重なり合わない為、
より効率的に光を取り込むことができます。
たくさん光を取り込んだ作物は、光合成を活発に行う事ができ
植物内窒素の過剰害を低下させるため、品質の向上につながります。
④人の身体にも良いケイ素
ケイ素は植物のみならず、人間にとっても非常に重要な栄養素です。
植物では有用元素でしたが、我々脊椎動物にとっては必須元素に分類され、
骨や腱、爪や毛に利用されています。
軟骨の生成や、毒性アルミニウムの無害化など様々な面で人間の健康を支えています。
自社栽培のほうれん草
収穫後2ヶ月 冷蔵庫で保存しても収穫した時とほとんど変わらない
ケイ酸を多く含んでいるので、劣化しにくい
成分検査(㎎/100ℊ)
検体1 検体2 検体3
鉄分 25 13 20
ケイ酸 90 70 80
硝酸態窒素 <1 <1 <1